麻疹

麻疹は感染力が非常に強く、簡単にヒトからヒトに感染する急性のウイルス性発疹性感染症です。

感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。

主な症状は発熱、咳、鼻汁、結膜充血、発疹などですが、まれに肺炎や脳炎になることがあり、先進国であっても、患者1,000人に1人が死亡するとされています。

麻疹にかかったことがない方、麻疹の予防接種を受けたことがない方、ワクチンを1回しか接種していない方または予防接種を受けたかどうかがわからない方など麻疹への免疫が不十分な方は、予防接種を検討してください。

風疹

風疹は感染力が強く、ヒトからヒトに感染する急性のウイルス性発疹性感染症です。

主な症状は発熱、発疹、リンパ節腫脹などですが、感染しても症状がでない人が15~30%程度います。

通常は自然に治りますが、まれに脳炎を引き起こし入院が必要になることがあります。

妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、生まれてくる子どもが先天性風疹症候群になり、難聴・白内障・心臓の病気などをもって生まれてくることがあり、予防のためには、妊娠前に家族や周囲の人も含めて予防接種を受けておくことが重要です。

風疹にかかったことがない方、風疹の予防接種を受けたことがない方、ワクチンを1回しか接種していない方または予防接種を受けたかどうかがわからない方など風疹への免疫が不十分な方は、予防接種を検討してください。

予防接種(ワクチン接種)について

日本では、小児期に2回の予防接種が行われ、麻疹・風疹の混合ワクチン(MR)が用いられています。

2000年4月2日以降に生まれた方は、2回接種している可能性が高いです。

2000年4月1日以前に生まれた方は、0回もしくは1回接種している可能性が高いです。

生まれてから2回ワクチンを接種していれば、基本的には十分な免疫を持つことができます。

母子手帳などを確認することで、自身の接種記録を確認することができます。 2回接種済みであることが確認できなかった場合は抗体検査をすることをお勧めします。

抗体がない場合はワクチン接種をお勧めします。

当院では麻疹・風疹の混合ワクチン(MRワクチン)を使用しています。

当院での接種について

MRワクチンは供給が不安定なため小児定期接種への影響を考慮し、大人のMRワクチン接種は以下1又は2に該当する方とさせて頂いております。

1、母子手帳で接種回数が0回又は1回が確認できた方

2、抗体検査にて免疫が不十分と確認された方

※母子手帳が無いなど接種回数が不明な方は、抗体検査をお勧め致します。