マラリアについて

マラリアはアフリカなどの流行地でハマダラ蚊に刺されることで発症することのある感染症です。
マラリアの流行地に出かける前にもっとも大事なことは、蚊にさされないよう対策をすることです。

マラリアには、熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリア等があります。
その中でも、熱帯熱マラリアは発症から24時間以内に治療しないと重症化し、時には死に至ることもあります。
脳症、腎症、肺水腫、出血傾向、重症貧血など、さまざまな合併症がみられます。

一般的に日本人はマラリアの免疫がないため、流行地の住民と比べて重篤な病態になりやすく、注意が必要です。

熱帯熱マラリアのリスクのある地域(サハラ以南アフリカなど)に渡航予定の方は、感染のリスクに応じ、一般的な蚊の対策に加え、抗マラリア薬の予防内服をご検討下さい。

マラリアについて詳しくは、厚生労働省検疫所(FORTH)

流行地(出典:WHO)

予防内服を検討する例

・熱帯熱マラリアの高度流行地(サハラ以南アフリカなど)に滞在する。
・マラリア発症後に適切な医療対応が期待できない地域に滞在する。
・渡航期間が長期間となる。 等

予防内服薬について

マラロンメファキンビブラマイシン
国内承認適応外使用
服用方法1日1回、1錠1週間1回、1錠1日1回、1錠
服用期間(開始)渡航1~2日前渡航1~2週間前渡航1~2日前
服用期間(終了)帰国1週間後まで帰国4週間後まで帰国4週間後まで
通常量使用(体重)40kg以上45kg以上45kg以上
副反応消化器症状・稀に精神神経症状めまい・消化器症状・精神神経症状など日光過敏など
禁忌重度腎障害うつ病・てんかん
妊婦の適応
当院取扱い取扱いあり(取寄せ)取扱いなし要相談

※服用するにあたって※
抗マラリア薬の予防内服を行っている場合でもあっても、その予防効果は100パーセントではありません。
予防内服を行うことによる副作用のリスクもあります。

予防内服は自費診療となります。

当院での取扱いについて

当院では、マラロン(アトバコン、プログアニル塩酸塩)を取扱っています。
取寄せとなります。

マラロン® 1日分(1錠)             ¥800(税込)

  • マラリア流行地の滞在期間+9日分のセットで処方します。
  • 到着2日前より内服開始、現地を離れて7日間内服継続(滞在期間+9日分で処方)

※内服薬のみをご希望の場合は、初診料又は再診料がかかります。