帯状疱疹とは
幼少期に水ぼうそうに罹患したことがある方は、治癒後も体内の神経節にウイルスが潜んでいます。
そのウイルスが免疫力の低下や疲労、ストレスなどにより再び活性化し、帯状疱疹として発症します。
発症すると、小さな水ぶくれを伴う赤い発疹が体の左右どちらかに帯状に広がり、痛みを伴います。
発疹が治った後も痛みが長引くことが有ります。
帯状疱疹の発症率は50歳以上から上昇するとされています。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹の予防には、予防接種が有効です。
水ぼうそうにかかったことがある方は、すでに水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得していますが、年齢とともに弱まってしまうため、改めてワクチン接種を行い、免疫を強化することで帯状疱疹を予防します。
予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、たとえ発症しても症状が軽くすむという報告があります。
🌟ワクチンの種類
帯状疱疹ワクチンは2種類あり、どちらか一方のワクチンのみです。
※「水痘ワクチン」:1回の皮下注射で発症予防率は50~70%で、帯状疱疹後神経痛抑制効果もあり、5年間以上効果が持続します。 抗がん剤や免疫抑制剤使用者には接種出来ません。
※「シングリックス」:2か月間隔をあけて2回の筋肉注射で90%以上の予防効果が有り、10年以上効果が持続するとされています。 抗がん剤や免疫抑制剤使用者にも接種可能です。
高齢者定期接種
2025年4月(令和7年4月)より、65歳以上の高齢者に対する帯状疱疹ワクチンが定期接種化されることとなりました。
なお、市川市では、2025年7月初旬より接種券を発送予定とのことです。
市川市HP(令和7年度 高齢者帯状疱疹定期予防接種について)
定期接種対象者
年度年齢 | 生年月日 |
65歳 | 昭和35年4月2日から昭和36年4月1日 |
70歳 | 昭和30年4月2日から昭和31年4月1日 |
75歳 | 昭和25年4月2日から昭和26年4月1日 |
80歳 | 昭和20年4月2日から昭和21年4月1日 |
85歳 | 昭和15年4月2日から昭和16年4月1日 |
90歳 | 昭和10年4月2日から昭和11年4月1日 |
95歳 | 昭和5年4月2日から昭和6年4月1日 |
100歳以上 | 大正15年4月1日以前 |
高齢者定期接種に該当されない方
◆生ワクチン
接種費用:9,900円/1回
対象年齢:50歳以上の方
◆不活化ワクチン(シングリックス)
接種費用:24,200円/1回分 ※要2回接種
対象年齢:50歳以上の方、帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の方
🌟市川市の助成
市川市に住民登録のある50歳以上の方は、市の助成があります。詳しくはこちら。
・生ワクチン(ビケン) 1回あたり3,000円上限
・不活化ワクチン(シングリックス) 1回あたり7,000円上限 2回接種分まで
当院での接種について
弱毒生ワクチンの「水痘ワクチン」、不活化ワクチンの「シングリックス」ともに接種可能です。
予 約:予約制です、電話での予約をお願いいたします。(※電話番号:047-702-9939)
受付時間:平日(火・水・木) 午前・9:15~12:30 午後・15:00~18:00
土曜 午後・15:00~18:00
日曜 午前・9:15~10:15
持ち物:①健康保険証や運転免許など本人確認できるもの
②保険証もご持参下さい。(アレルギー症状が出た場合など必要になることがあります)
③市川市より郵送されている予診票(該当の方)
確認事項:①当日、体調が悪い方はワクチン接種はできません。
②当日は腕をまくりやすい服装でご来院ください。